PCR検査が保険適応
PCR testing covered by insurance
National Cancer Institute昨日からPCR検査が保険適応になりました。喜ばしいことなのか?はたまたとんでもないことなのか?
PCR検査とは?
微量の検体を高感度で検出する手法で、Polymerase Chain Reaction(ポリメラーゼ連鎖反応)の頭文字をとってPCRと呼ばれています。
検体を採取し、目的の病原体のDNA配列にくっつけられる「プライマー」という短いDNAを用いて、温度を上げ下げしたりDNA合成酵素の働きを利用して目的のDNAを増やします。
遺伝子は通常肉眼では確認できませんが、PCR法では数時間でDNAを100万倍に増やすことができるため、増やしたDNAを染色して検出装置にかけることで、それが目的のDNAであるかどうかを目で確認することができます。
余談ですが、当院でも歯周病の菌を確定するために、PCR-インベーダー法による歯周病関連菌の検査を外注で行っています。これは唾液を検体とするのでほぼその人が保有している歯周病菌を確定することができます。
本題に戻します。
PCR検査は万能ではない
皆さんも、報道ですでにご存知のことだと思いますが、PCR法は万能ではありません。陽性の方も陰性に出るし、陰性の方も陽性に出てしまう検査なのです。
このことは、何を意味するかというと、もし、陰性なのに陽性反応が出てしまったら外出禁止になるということです。
逆に、陽性なのに陰性の結果が出れば、自由な身なので外出はOKです。その結果、感染を拡大するスプレッダーになってしまいます。
現行の検査では、このようなおかしなことが検査をすればするほど起きることになります。
もうすでに実際に起きています。
逆に、検査をしないほうが感染しているのかわからないから外出しないで大人しくしているので、結果、感染を広げないことになると思います。
変な話です?
精度の高いPCR検査なら
検査の仕方は、表面菌測定(スワブ法)で行い、スワブで採取した検体を調べていると思います。つまり、スワブの部分にウイルスが付着しているかいないかで陽性か陰性が左右されることになります。
実際の検査の方法
インフルエンザの検査を唾液でした方が精度が1000倍高いという報告もあります。(報告はこちら)
もし行うなら、精度の高い検査を行なう必要があることは言うまでもありません。
風邪のウイルスに効く薬はない!
現在でも、風邪に効く薬はありません。病院に行って処方される薬は、風邪のウイルス(コロナ等)に効く薬ではなく、症状を和らげる薬や二次感染予防になる薬しか処方されていません。
病院に行かず、市販の風邪薬というウイルスに効かない薬を飲んで治してしまう人もいるぐらいです。
薬が効を奏さず、免疫力がイマイチの時に重症化して肺炎等になってしまうのです。
このことは、国民のほとんどの人が認識していることです。だから風邪に罹ってもパニックにならないのです。
実は、新型コロナに感染しても風邪と同じです。新型コロナに効く薬はないので、経過観察が基本で、症状を和らげる薬を出され、悪化したら人工呼吸器による管理が行われることになります。
風邪で受診するとPCR検査?
今回の新型コロナが終息して、風邪で病院を受診するとコロナの初期症状は風邪と同じなので、新型コロナだといけないので、PCR検査をされることになることは容易に想像されます。
そこで、検査が正しくなかったら、前述したようにウイルスを撒き散らすことになってしまいます。
PCR検査を保険に導入するなら、検査をもっと精度の高い状態にしないと問題です。
高齢になると肺炎になる確率が高い
私たちは、高齢になり寝たきりになると亡くなる時はほとんどの人が肺炎でなくなってしまうのです。これは日本人の死因を見れば明らかです。(参照こちら)
さらに、新型コロナは、致死率が50%のエボラウイルスとは違い、ほとんどの人が重症にならず動くことができるから拡散するのです。新型コロナの致死率は2%しかも基礎疾患がある人で高齢な人に限られます。
もともと、高齢者は肺炎になる確率が高いので、さらに高齢者や基礎疾患を持っている人に感染しないように注意しなければなりません。
101匹目の猿
新型コロナは、ちょっと厄介な風邪と言う認識にして、4日経過しても症状が改善しなく、熱が37度5分以上ある場合は、受診する病気だと考えた方が良いかもしれません。
そして何よりも大事なのは、感染してもほとんどの人が普通の風邪と同様に回復するから大丈夫だと意識を変えたほうがいいかもしれません。
日本人はペシミストが多いから?
以前、当ブログでも触れたことがありますが、日本人は、思考のパターンがどちらかというと悲観的(ペシミスト)な民族だそうです。
さらに人と同じでないと不安になるという意識も手伝い、マスクやアルコール消毒剤、挙げ句の果てトイレットペーパーを買うなどの異常行動を起こしてしまう様です。
ちなみに、人はストレスやパニックになると日常的に使うことができるものを買って所有していることで、安心感を持つそうです。
マスクやアルコール消毒剤は適切に使用することで本来の効果を発揮することをお忘れなく、安心感を持つことで感染を防ぐことはできません。
まとめ
恐怖は見えるが、不安は見えないことで起こります。新型コロナの姿は既に見えました。もう恐怖や不安は有りません。あとは行動あるのみです。
大切なことは、適切な情報を入手し、適切な行動をとることで、決して無責任な行動はとるべきでは有りません。
みんなで協力して国難を乗り切るしか有りません。
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