ドーパミン追加しました!

Added dopamine

ドーパミンというと、脳内麻薬の代名詞なので、最近は、テレビのワイドショーを賑わしている、某女優さんのドラッグ所持の話題をイメージしてしまいますが・・・

本来ドーパミンは、他人に褒められたり、目標を達成した際に分泌されるようにプログラムされています。

ドーパミンなしでは「やる気」「モチベーション」は語ることはできません。

これらのことは、現在では脳科学によって世間一般に知れ渡っている知識になってきました。

当サイトでも、患者さんに歯磨きをしてもらうためのヒントとして「やるきスイッチ」のコンテンツでドーパミンについて触れていますし、「ゴールの設定」「目的意識の明確化」もドーパミン分泌を抜きには考えられません。

そこで、本日は「犬の躾」というアングルからドーパミンについてフォーカスしてみました。

ドーパミンと犬の躾と好奇心

Happy&Max

犬の躾をした事がある方は、ご存知のことですが・・・

犬の躾は、犬のドーパミン分泌を巧みに利用して行われます。例えば、犬にお手を教える時は、「お手」と言って、動作をさせて、ご褒美をあげます。そしてこの一連の動作を何度も繰り返すと「お手」と言うワードで「お手の動作」を行うようになります。このことは「お手」によるご褒美という報酬系を犬が学習したからに他なりません。

そのうち犬は、「お手」を言う前のご主人の動作を観察して先読みするようになります。

これは人間が興味あるものに関してさらなる情報をゲットしようとする事と同様です。これがいわゆる強化学習です。

ちなみに「お手」を躾た犬に「足」と言ってみてください。全く無反応です。「足」ではご褒美がもらえないために全く反応しません。当たり前の話です。

このことは、人間が興味あることには反応しますが興味がないことには反応しないことと同じです。

動物は、脳の報酬系が働かないとものを好きにならないし興味も湧きません。そして、自分が知っている事や興味があることに関してでないとさらなる知識をゲットしようとしません。(この理由に関してはRASに記述してありますのでそちらを参照してください。)

極論になってしまいますが、私たち人間は、その人にとってワクワクしたり、面白そうだったり報酬サイクルが活動する場合に好奇心が湧くようにプログラムされています。そしてこれらのことは全てドーパミン分泌の仕業と現在では考えられています。

最近は、ドーパミンサイクルを利用した、子供の脳育が行われるようになってきました。5歳までにドーパミンサイクルを活性化させておいたほうがいいというものです。(これに関してはまた別の機会に触れることにします。)

当サイトのドーパミンでは、歯科でのドーパミンの応用の仕方等について言及してみました。興味のある方はご覧ください。

ご自身でもドーパミンについて探求して臨床あるいは実生活に応用してください。


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