1月の診療予定のお知らせ

Notice of medical treatment schedule in January 2022

1月は、1月4日(火)から診療が始まります。1月6日・13日(木)は診療いたします。1月8日(土)は、午前中のみの診療になります。あとは通常通り、木曜日日曜日休診になります。

今年もあと2週間を切りました。

今年もWithコロナの一年でしたが、昨年とは違い、ワクチン接種により重症化が予防できるようになり、さらに、経口薬も承認され、出口が見えてきた感が強くなってきました。最近では、オミクロン株の流行が懸念されていますが・・・

新型コロナが発生してから、色々な面において、今までの常識あるいは従来の方法では立ち行かないことが浮き彫りにされてしまいました。

まさに、あらゆる取り巻く環境が目まぐるしく変化し、将来を予測することが難しい状態を表すVUCAの時代といった感じです。(VUCAについてはマスコミ等でも取り上げられているので、共通認識ということで説明は割愛させていただきます。詳細はまた記述します。)

VUCAというワードで頭に浮かぶのは、対策方法としてのOODAループでしょうか?もともと医療関係者は、OODAフレームワークで治療を行なっています。ちなみに、当院で行われている予防プログラムもOODAフレームワークを参考に若干モディファイしました。ほとんど全ての事象における意思決定は、このOODAループを利用できるというか無意識で行なっていることが多いと思われます。

そこで、本日は、OODAについてざっくり触れることにします。

OODAとは?

OODAループは、アメリカ合衆国の戦闘機操縦士であり、航空戦術家でもあるジョン・ボイドが発明した意思決定方法です。ジョン・ボイドは、どんなに不利な状況からであっても、40秒あれば形勢を逆転できたということから「40秒ボイド」といわれたそうです。映画のトップガンのマーヴェリックの様な人かもしれません😁

OODAループは、観察(Observe)・ 状況の判断(Orient)・意思決定(Decide)・行動(Act)のループによって、意思決定を実現するというものであり、理論の名称は、これらの頭文字から命名されています。理論は、ざっくり言うと「高速に行動するための理論」です。

実は、医療関係者は、迅速な意思決定(診断)と行動(治療)が必要なため、このフレークワークを行なっています。

Observe(観察)

Observeは、「観察する」の動詞です。歯科では、口腔内検査や精密検査やレントゲン写真がこれに相当します。

ちなみに、歯医者さんで検診したときにCOとか言われたことがあると思いますが、これは、シーオーでシーゼロではありません。Caries Observationの頭文字を略して呼んでいます。ちなみに、Observationは、Observeの名詞ですねぇ。発音は、オーよりむしろアーに近いかもしれません。

観察するぐらいの小さい虫歯ということです。歯科では要観察歯と言っています。

Orient(状況の判断)

Observe(観察)で得られた情報を基に状態(病態)を把握し、いくつかの治療計画を立案します。

ちなみに、Oreintは元々、東西南北の「東の方向」を意味しており、そこから「〜を東に向ける」という動詞に転じて、東が薄れて、「方向づける」という意味を持つ動詞となったと言われています。 Orientが名詞化したものがOrientation=オリエンテーションで、歯科医院に初めて勤務した際に、医院の仕組みやルール、業務の進め方などを指導されたと思います。これが、それに当たります。

Decide (意思決定)

いくつかの治療計画を基に、患者さんにインフォームドコンセントし、最終的にインフォームドチョイスしてもらい治療方法が決定します。

Act(行動)

決定した治療方針に基づいて治療が始まります。大筋はぶれませんが、治療の進行によって治療部位等の追加や治療方針が若干変化します。これに対しても新たなOODAループで対処していきます。

以上ざっくり触れました。

昨今、ワイドショーを賑わした、子育て世帯に対する支援として、18歳以下の子ども1人あたり10万円相当の給付の件について岸田政権は、さまざまな意見などに素早く対応して?

結局・・・

支給は2段階に分けて行われ、まず、現金で5万円が支給され、残りの5万円分は市区町村ごとの判断により、クーポンまたは現金で支給されます。ただし、市区町村によっては、まとめて現金10万円を一括で支給しても良いとしました。

見方によっては、ブレブレの感はありますが、VUCAの時代ならではの、OODAループを利用した速やかにかつ柔軟に対応だったのではという考え方も出来ます。

VUCAの時代は、経験豊かな優秀なリーダーですら、将来を見通して明確なビジョンやゴールを指し示すことはできないと言われています。残念ながら、右に倣って誰かに従っていればゴールに到達できる時代は終わってしまいました。

解決方法としてOODAループが注目されています。

VUCAやOODAについての詳細は、また、別記する予定です。

年末ご多忙の折ですが、お体にお気をつけて良い年をお迎えください。


関連記事

1月の診療予定のお知らせ

2021年の1月の診療予定をお知らせいたします。1月は、1月5日から診療が始まります。1月14日(木. ...

TBIの流れ

大まかなTBIプログラムの流れです。非常にシンプルなシステムで世の中ではPDCAサイクルやOODAル. ...

Pocket
LINEで送る