6月の診療予定のお知らせ

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6月は、通常通りの診療になります。木曜日と日曜日が休診になります。

今年は、梅雨入りが例年より早く、さらに、梅雨明けも遅くなりそうです。

梅雨入りで鬱陶しい日が続くことになりますが、世の中も新型コロナ関連でのワクチン接種やオリンピック開催等もはっきりしない今日この頃です。

今日は、ワクチン接種に関してフォーカスしてみました。

図1は、少なくとも1回はワクチンを接種した人の割合をG7の国について比較したものです。

日本は、諸外国に比べ明らかに低く、3.04%とG7の中で最低です。

ちなみに180カ国中131位です。

現状では、医療従事者と高齢者に接種が行われていますが・・・

なかなか接種が進まないのも事実です。

一年前は、感染者が少ないことで世界から称賛されていましたが、今では、昨年の訳のわからない感染を拡げてしまう政府のGoToトラベルや遅々として進まないワクチン接種など、政府の新型コロナの対策に対して、オリンピック開催がらみで諸外国から疑問符が投げかけられる様になってしまいました。

遅々として進まないワクチンの接種も、もう少ししたら接種者が増えるはずですが・・・

日本では、諸外国の様に爆発的に感染者が増えないことやワクチン接種に対する嫌悪感が根強いこともありますが、接種ができないことが実際です。

これらを打開するための作戦として自衛隊協力ものと大規模接種センターを設置し、接種を行う予定です。

５月１０日、加藤勝信官房長官は会見で、菅義偉首相が表明した新型コロナワクチンの「１日１００万回接種」との目標について、７月末までに高齢者接種を終えるために必要な回数を逆算したものと説明したのは記憶に新しいところですが・・・

イギリスの様な大胆な史上最大のワクチン接種作戦でも行わない限り接種はなかなか進みそうにありません。

患者さんからは、医療従事者なのでもう接種しましたかという質問を受けますが、実際はほとんどの歯科医師が接種していないのが現状です。

ちなみに私も今月の下旬に1回目を接種しますが、接種時期も地区により格差がある様です。

最近、新型コロナはほとんど従来型でなく変異株が占めているとの報道があります。

従来株で作製したワクチンが変異株に効果があるのか気になるところです。

そこで、ちょっと調べてみました。

TVでの報道がありましたので原著論文をチェックしてみました。

横浜市立大が5月12日に発表した論文名は、

日本語にすると

「ワクチン接種後の血清中のSARS-CoV-2変異体に対する中和抗体の迅速な検出」

この論文は、日本人が対象者なのですごく参考になる様に思われます。

気になる結果ですが・・・

日本人のワクチン接種者111名（未感染105名、既感染6名）を対象に、ファイザー製ワクチンの有効性について、中和抗体（液性免疫）の保有率という観点から調査
独自の迅速抗体測定システム「hiVNT新型コロナ変異株パネル」を活用して、従来株および変異株7種の計8株に対する中和抗体を測定。
未感染者でワクチン2回接種した人のうち、99%の人が従来株に対して中和抗体を保有していました。流行中のN501Y変異を有する3つのウイルス株（英国、南アフリカ、ブラジルで初めて確認された株）に対しても、90～94%の人が中和抗体を有していました。
懸念されているインド由来の株に対しても中和抗体陽性率が低下するような傾向は見られませんでした。
計8株すべてに中和抗体陽性であった人は全体の約9割（93/105; 89%）でした。
中和抗体の上がり方については個人差が見られた。特に1回接種のみでは、変異株に対して中和抗体が産生されない人が一定数存在しました。

ファイザー製のワクチン（BNT162b2mRNAワクチン）は、新型コロナ変異株に対するワクチン接種者の約9割が流行中の変異株に対する中和抗体を保有することが明らかになりました。

気になる点としては、個人差がみられることと特に1回のみでは、変異株に対して中和抗体が産生されない人が一定数存在したということが気になるところでした。

さらに、抗体がどのぐらいの期間有効なのかも気になるところですねぇ？