3月の診療予定のお知らせ

Information on scheduled medical treatment in March

3月は通常の診療になります。木曜日と日曜日が休診になります

昨日の2月18日は嫌煙運動の日でした

今日は、タバコと歯周病のお話です。タバコを吸う人(喫煙者)は吸わない人(非喫煙者)に比べ、歯周病になりやすいことは、最近では多くの人が認知することになりました。ちなみに喫煙者は非喫煙者の3倍も歯周病になりやすくなります。また日々の臨床をしていると喫煙者のお口の状態には特有の所見が認められます。

特有の臨床所見

歯科関係の人なら一目でわかります。歯周病やお口のことを考えるとタバコはいいことは全くありません。

喫煙は免疫機能に対して抑制的に作用します。これは、ニコチンがからだを守ってくれる好中球の貪食能や化学走化性を低下させ、マクロファージによる抗原提示機能も抑制するためです。また、粘膜面での局所免疫に関与する免疫グロブリンA(IgA)、細菌やウィルス、薬物に対して生体反応を示す免疫グロブリンG(IgG)の低下をもたらしてしまいます。歯周病は菌と免疫機構とのせめぎ合いで進行程度が決定されるので、喫煙は、歯周病の最大の危険因子となってしまいます。

このような理由で歯周病の危険因子を取り除くという意味で歯科医院でも患者さんに禁煙を指導しています。ところが実際はほとんどの患者さんが禁煙することができません。それはタバコが依存性薬物であるからです。ニコチンは人間が喜びを感じる脳内報酬系のドーパミンを大量に放出させるからです。

どうして依存性があるのか?

タバコを吸うと、ニコチンは脳にあるニコチン受容体に結合します。すると、快感を生じさせる物質(ドーパミン)が大量に放出され、快楽の状態になります。これが、「タバコを吸うと落ち着く」「ホッとする」といった効用が得られるしくみです。しかし、30分もすると体内のニコチンが切れて、反対にイライラする、落ち着かないなどの離脱症状(禁断症状)があらわれます。そして、その離脱症状を解消するために、またタバコを吸うようになります。これでニコチン依存症になっていきます。

また、タバコ(ニコチン)はヘロイン、コカインに次いで、3 番目に依存性の強い薬物だそうです。ちなみに、アルコールは 6 位、覚醒剤(アンフェタミン)は 8 位です。これだけ依存性が強いのでやめることは大変だと言われています。かくいう私も以前は喫煙者でしたので実体験に基づいた禁煙方法を別のところで触れることにします。

ちょっと視点を変えます。物品にかかる税率が一番大きい割合を占めている商品はなんだか皆さんご存知でしょうか?そうですタバコです。なんと約65%です。なんとなくキナ臭い話になってきましたので話としてはまとまっていませんが本日はこの辺にしておきます。

禁煙をしたい方には参考になる、お面白いビデオありますので興味のある方はご覧ください。英語の得意の方はそのまま、日本語の得意な方は、下記の字幕設定の方法をご覧いただき視聴してください。

字幕設定の方法
再生ボタンをクリックしてください。 初期画面が現れます。 右下の吹き出しの部分をクリックしてください。 Japaneseを選択してください。 字幕がご覧になれます。

精神科医 Judson Brewerによる「悪い習慣を打破する簡単な方法」のビデオです。冒頭は瞑想の話から始まりますが、アップルの創業者スティーブ・ジョブズ氏、セールスフォースCEOのマーク・ベニオフ氏と言った名立たる経営者、そしてGoogle、Facebook、Yahooといった企業が研修として取り入れているマインドフルネス瞑想です。

仏教の瞑想を基に、シリコンバレーで発展を遂げ、今や多くの企業が取り入れるようになったマインドフルネス瞑想には、様々な効果があることが科学的にも実証されてきています。実際に多くのビジネスの現場でも導入され始めています。非常に参考になると思います。実際の方法はまた紹介します。

一応まとめます。

まとめ

喫煙者は非喫煙者より3倍歯周病になりやすい

喫煙は免疫機構の機能を低下させる

タバコは覚醒剤と同じ依存性薬物である

物品にかかる税率としては一番

当院としては禁煙を指導しています

3月は通常の診療になります。木曜日と日曜日が休診になります


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