次亜塩素酸水を人体(粘膜)に使用する疑問?
Question of using hypochlorous acid water for human body (mucous membrane)?
次亜塩素酸水は、薬機法の決まりで、抗菌というワードしか本来は使用してはいけませんが、本ブログでは、表現上、消毒、殺菌等のワードを使用しています。
新型コロナウイルスによるアルコール消毒剤の不足によりクローズアップされた消毒効果はあるが、消毒剤と名乗れない「魔法の水」=「次亜塩素酸水」ですが・・・
社会的にも問題になり、新型コロナウイルスの消毒目的で学校などで利用されている「次亜塩素酸水」について、文部科学省は現時点で有効性がまだ十分確認されていないとして、子どもたちがいる空間では噴霧器での散布などは行わないよう教育委員会などに通知するなど、お子さんをお持ちの方には関心事の高いものとなりました。
当然、患者さんの認知度も高くなり、最近はうがいに使用されていますが「本当に大丈夫なのか」という問い合わせがあります。
そこで、本日のブログは、「うがいに使用されている次亜塩素酸水?」を主に記述してあります。
また、「魔法の水」を導入して「魔法の様な治療」をしようと思い、取り扱いの会社のHPを観た際に、最初に疑問に思った「次亜塩素酸水なのにアルカリ性のpH9」とは、これいかに?
化学も勉強しないうちに「アレーニウスとブレンステッドの定義」に新たな定義が追加されたのかと思わせる「食塩と水で生成したうがいに使用されている謎の水」について探究したものを基に記述してあります。
患者さんへの回答
医薬品あるいは医薬部外品ではない
人体に使用したエビデンスはない
人体(粘膜部)への使用は推奨しない
無機質あるいは手指への使用なら大丈夫?
ご使用の場合は、pHと塩素濃度の計測が必要
適切な使用をすれば効果はある
効果が不明なものが流通している
ご使用の場合は、自己責任
結論から申し上げます。
患者さんには推奨していません
詳細をお知りになりたい方は下記をご覧ください。
医薬品あるいは医薬部外品ではない
衛生関係は、通常は厚生労働省の管轄下にあり、特に消毒に関するものは様々な試験をクリアしないと人体には使用できないようになっています。
次亜塩素酸水は表1に示す「雑品」に分類されているものです。
そのことは、いろいろなことがクリアされていないことを意味します。また、殺菌効果があっても薬機法に触れるため消毒剤とは名乗れません。(「滅菌」「殺菌」「消毒」「抗菌」についてを参照してください)
消毒効果のみにフォーカスすると優れた消毒効果があると思います。1)3)8)
それ故に、販売業者は、この消毒効果に注目を向けさせて、人体に使用するには検証しなければならない重要事項には目を向けない様にしています。そして、まるで魔法にかかったかの様に人体に平気で使用されています。
あり得ない事です。
例えば、あり得ない事ですが、大学教授や有名臨床家が機能水でうがいをなどとTVで発言したとします。医療関係者は、エビデンスのレベルでは専門家の意見は最も信用度が低いと認知しているので問題ありませんが、一般の方はTV等のマスメディアでのオーソリティーの意見や情報にすごく影響されてしまいますので、ちょっと危惧されます。
再度、表1を見ていただきたいのですが、一番の問題は、安全性の検証等が行われなくて販売しても問題がないことです。
当然、人体に対する安全性は、全く保証されていません。
当たり前のことですが、人体に使用するには「医薬品」あるいは「医薬部外品」を使用することをお薦めします。というより雑品(雑貨)を人体にしかも治療に使用することは、いくら治療効果があってもあり得ません。
効果と安全性は別物です。
人体に使用したエビデンスがない
人体に関するエビデンスがほとんどありません。
次亜塩素酸水は最近、新型コロナで急にクローズアップされてきましたが、2002年に安全性について食品安全委員会による評価を受け、人の健康を損なうおそれのないということで、成分の規格や、使用の基準を定めたうえで、使用が認められ、「最終食品の完成前に除去する」というスタンスで使用が許可されました。
現在では、多方面で応用されていて、身近なところでは、カット野菜の消毒等にも使用されています。
しかしながら次亜塩素酸水を「口の中に入れても良い」というわけではありません。
さらに、次亜塩素酸水が歯科の業界に参入してきて約20年ぐらい経過しますが、その間、ランダム化比較試験は難しそうなので、使用による前向きコホート研究等のエビデンスが全くありません。(エビデンスについてはこちらを参照してください)
関連業者のHPを見たのですが、エビデンス(前向きコホート研究)は全く認められませんでした。
好意的に考えると、推奨業者等が前向きコホート研究を使用している機関と調査を行っている最中かもしれません。しかしながらいまだに前向き調査等のエビデンスにはお目にかかれていませんので行っていないと考えた方が良さそうです。
故に、次亜塩素酸水の安全性はあるかもしれないし、ないかもしれません。
ちなみに、細菌が消毒できるとか新型コロナウイルスが不活化すると言うことは、安全性の証明ではありません。
これは、あくまで有効性の証明です。
NITEの見解は安全性の証明ではありません。
また、残念なことに、エビデンスの世界で生きている人たちが、次亜塩素酸水はウイルスを不活化するから有効性があるというデータを振りかざし、有効だとか論議していますが、有効イコール、人体に使用しても問題がないというわけではありません。
日本では、人体に使用しても問題ないというエビデンスがないと人体には使用できないことになっています。
各省庁が慎重に対応するのは極めて妥当と思われます。
何回も当ブログでこのことについて触れていますが、人体に使用するには薬機法の壁を乗り越えないと使用できません。
このことを知らない医療関係者はいません。
エビデンスに基づいた治療とはを考えさせられた
次亜塩素酸水は実は意外と歯科界に普及しているようです。
無機質のものに関しては大丈夫かもしれませんが、人体となると話は別物です。
医薬品でない雑品(雑貨)が治療効果があるということになります。しかもエビデンスがなく安全性の証明がなされていないものが・・・
これを導入したということは、治療効果はあるかもしれないがEBMに基づいた治療の放棄をしたことを有識者や医療関係者並びに同業者にアピールしていることになるのです。
エビデンスとか関係ない人には問題ないかもしれませんが・・・
いやむしろ、情報弱者には正しい情報を提供するのが私たち医療人の行うことです。
治療効果があればエビデンスがないただ有効性のみが証明されたものを人体に使用しても良いということでしょうか?
エビデンスに基づいた治療とは次亜塩素酸水を治療に応用することでしょうか?
導入する医院は、業者の効果がある説明を疑うことなく鵜呑みにして導入していると思われます。
文献等のソースが明らかでないもの特に社内でのデータ結果は疑った方が無難かもしれません。
やはり安全性に関するエビデンスと厚生労働省の認可が降りる様に業者の方には努力していただきたいものです。
人体(粘膜部)への使用は推奨しない
取り扱い業者は、次亜塩素酸水の殺菌について、白血球が細菌を殺菌するメカニズムと同等だから安全と謳っています。
このことは、半分本当ですが、半分は微妙です。
白血球は、体内に細菌やウイルス等の異物が侵入してくると好中球が異物を包んで次亜塩素酸等で異物を酸化して殺菌するメカニズムになっています。1)2
これは、好中球が主に細菌等を感知して行っています。好中球が活性酸素である次亜塩素酸を自ら作ることで殺菌をしています。(メカニズム等について詳しくは「活性酸素と歯周病」を参照してください)
しかしながら、人工で作られた次亜塩素酸水は、細菌やウイルスと人体のタンパク質を区別することができません。要するに人体の有機質にも反応してしまうと考えるのが妥当です。
反応性の良さからまず最初に出会った有機質と反応する訳です。
口腔内をうがいする際に謎のうがい水を用いているのがまさにこれに当たります。
ご承知の様に、口腔内の有機質の大半は、細菌(口腔常在菌)とその代謝物であり、口腔内の清掃状態によって細菌が変化し、歯周病や齲蝕など様々な疾患の原因となる他、口臭等を誘発する事が知られています。
これを抑制するために、次亜塩素酸を利用しようと考えたのだと思います。
方法論としては、素晴らしい様に思われますが、口腔粘膜等に関することやその他の安全性を考えると大丈夫なのかと言う疑問符が・・・
さらに、空間に次亜塩素酸を噴霧した場合、もし吸引してしまったら、次亜塩素酸が最初に触れた組織は、強烈な次亜塩素酸の酸化作用によって細胞が痛めつけられることが想像されます。
このことに関しては、経済産業省からファクトシートの形で「推奨できない」との発表がありました。6)7)
このことは、ある意味タービンや超音波スケーラーに次亜塩素酸水を使用することもNGなことを意味します。タービンや超音波スケーラーはエアロゾルを発生させるものです。
空間に次亜塩素酸水を噴霧していることと同じことになってしまいます。
唾液のエアロゾルと次亜塩素酸のエアロゾルの対策を取らないとなりません。
患者さんも今回の新型コロナでヘルスリテラシーに関して知識がボトムアップされましたのでエアロゾルに関してはナーバスです。
口腔内に次亜塩素酸水しかも高濃度のものを用いるのはいくらプラークやバイオフィルム や歯周病菌が無くなっても口腔粘膜や歯肉のことを考えるとお勧めできません。
次亜塩素酸はなんと言っても活性酸素ですから・・・
危険なうがい水?
次亜塩素酸は不安定です。水溶液中でも不安定で、次のように塩化水素と酸素を放出しながら徐々に分解してしまいます。
2HClO→2HCl+O2
さらにこの塩酸でさらに酸性にしていくと
HClO+HCl ⇄ H2O+Cl2 ①
塩素が発生してしまいます。これがいわゆる「混ぜるな危険」の状態です。実際に次亜塩素酸水ではありませんが、酸に対して同じ反応を示す次亜塩素酸ナトリウムで死亡事故は発生しています。
ちなみに、次亜塩素酸水に酢酸やクエン酸をかけても同様な反応がおき塩素が発生してしまいますので非常に危険です。酸は絶対かけない様にしてください。
このような説明「混ぜるな危険」がボトルに明記されていますか?
ありません。
次亜塩素酸水と謳って販売されているものは、次亜塩素酸ナトリウムと違い安全と思い込ませ販売していますが、次亜塩素酸ナトリウムと同じで間違って酸を加えると塩素が発生する危険なものです。
一般的に人体に使用するものは、ほとんどの人が安全だと思っています。
次亜塩素酸はpHが変化すると溶液から「危険な気体」が発生してしまう「危険な液体」です。
ボトルには、「混ぜるは危険」と明記しないと危険です。
飲んでも大丈夫と謳っている不思議
さらに、「飲んでも安全」と謳っていますが、胃の中は強酸ですので①と同様な塩素が発生する反応が起こる可能性はあります。
小さいお子さんが間違って飲んでしまう可能性もありますので危険です。飲んでも安全というあり得ない文言は削除した方が良いかもしれません。
また、最近、歯科医院で治療前のうがいに高濃度の次亜塩素酸水を用いて行っている医院も散見されます。
業者は、水と食塩を用いて作っているから安全と謳っていますが、これについても安全面から今一度考え直す必要があると思います。使用する材料が安全だから、生成されるものが安全という保証はありません。(これについては食塩と水で何ができるのかで後述します)
高濃度は問題ないのか?
この謎のうがいに使用するものは、pH9でしかも高濃度500ppmの次亜塩素酸水と謳っています。
ちなみに、水道水の残留塩素は0.1〜1ppmなので、このうがいの液は水道水の塩素の500〜5000倍の残留塩素が入っている液体ということになります。
ここでちょっと残留塩素についてですが
残留塩素について
有効塩素とは文字通り殺菌効力のある塩素のこと、
これに対して
残留塩素とは殺菌や分解してもなお水中に残留している有効塩素をいいます。
遊離残留塩素は、Cl2とHClOとOCl– ですが、このうがい水は、500ppmと謳っています。
基本的なことですが、次亜塩素酸水は遊離残留塩素のうち次亜塩素酸が多く含まれるものと考えれば良いのですが、このうがい水は、明らかに違います。
次亜塩素酸イオン(OCl–)が明らかに多いもののようです。
また、次亜塩素酸イオンのプラスの部分が「H+」なのか「Na+」なのかによって溶液の性質が全く異なります。
微妙ですねぇ?
水道水に入っている塩素を気にして浄水器をつける人がほとんどです。もしこの謎のうがい水を間違って飲んでしまったら危険なことはいうまでもありません。
飲むわけではないのですが「飲んでも安全」と謳っているのでこのことに関して販売している業者は魔法の水だから違う反応が起こると思っているとしか考えられません。
また、この謎のうがい水は、安全な水と食塩を用いて電気分解で生成すると謳っています。この装置は一槽式の隔膜のないものと明記されていました。以下の反応式は、装置が一槽式という前提での記述になります。
食塩水を電気分解するとで何ができるのか?(ビデオ・会員限定)
水に食塩を入れて電気分解すると化学反応式は以下の様になると考えられます。(電気分解について記憶が想起できない方はこちらをご覧ください。)
内容をチラ見出来るように予告編を作成したのでご覧ください。
解説ビデオを作成しましたが会員限定にいたしました。
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興味があったので、電気分解する電極を自作し、実際に行ってみました。
実際に行ってみると陰極と思われる方から大量の気泡(水素)が認められます。反応式は以下の様になっていると思われます。
2H2O+2NaCl ⇄ 2NaOH+Cl2+H2 ②
「水酸化ナトリウム」と「塩素」と「水素」が生成されることになります。
安全と謳いつつ危険な物質が生成され、さらに、次亜塩素酸が見られないじゃないかというところですが「安心してください」もう少ししたら登場してきます。
では、詳しく説明します。
電気分解されるものは、NaCl とH2Oです。各々下記の様に電離します。
NaCl ⇄ Na+ + Cl–
H2O ⇄ H+ + OH–
陽極では塩素イオンが引き寄せられ「塩素」が発生します。
2Cl– → Cl2 + 2e
陽極からは気泡はほとんど見られません。これは、塩素が水に溶けやすいので以下のように「塩酸」と「次亜塩素酸」ができているためと考えられます。
やっと次亜塩素酸の登場です。
Cl2 + H2O ⇄ HCl + HClO
次亜塩素酸は陽極で「塩素」と「水」からできていたのです。また、次亜塩素酸は水溶液の中でしか存在できません。
ところで陰極を見てみると
陰極ではナトリウムイオンが引き寄せられて水と反応し「水酸化ナトリウム」と「水素」ができます。
2Na + 2H2O → 2NaOH + H2
怪しげな水酸化ナトリウムが登場してきました。
装置の中全体での反応を見てみると
さらに、全体として「塩素」と「水酸化ナトリウム」が反応して「次亜塩素酸ナトリウム」と「食塩」と「水」になります。
Cl2 + 2NaOH → NaClO + NaCl + H2O ③
さらに、次亜塩素酸ナトリウムは、水と反応すると「次亜塩素酸」と「水酸化ナトリウム」が生成されます。したがって溶液はアルカリ性を示します。pHがアルカリに傾いているのも水酸化ナトリウムのせいでしょうか?
安全な食塩と水で、超安全でないものが次亜塩素水生成器というブラックボックスの中で化学反応によって生成されていることが考えられます。
次亜塩素酸系の化学物は安全なものではありません。pHの管理が適切でないと超危険なものです。
次亜塩素酸ナトリウムは水と反応して次亜塩素酸と水酸化ナトリウムに変わります。
NaClO+H2O ⇄ HClO + NaOH ④
業者のHPには水酸化ナトリウムというワードは見られませんでした。水酸化ナトリウムはどこに行くのでしょうか?これについてはあとで記述します。
次亜塩素酸は不安定なため水と反応し塩酸を生成し酸素を出します。
HClO +H2O ⇄ HCl + (O) ⑤
この次亜塩素酸は、不安定なため次亜塩素酸イオンと水素イオンに解離します。
HClO ⇄ ClO– + H+ ⑥
この解離は、pHや温度によって影響を受けてしまいます。
そしてさらに、次亜塩素酸水等は水中にアンモニアやアンモニア誘導体などが存在するとそれらと反応して、クロラミンをつくります。
NH3 + HClO → HH2Cl +H2O ⑦
ちなみに、次亜塩素酸ナトリウムも同様に反応します。
HH3 + NaClO → NH2Cl + NaOH ⑧
何度もうがいするとプールの匂いが無くなってくるのは、口腔内のアンモニア誘導体が次亜塩素酸塩と反応して少なくなるからです。
いろいろな成分が混ざっている可能性がある謎の溶液に細菌以外に口腔内の粘膜も痛めつけられている可能性があります。
ここが一番危惧されるところです。空間除菌と同じ理屈です。
これについては、業者のHPには記述がないので口腔粘膜との反応はなくひたすらプラークと口腔内の細菌に反応するということでしょうか?
魔法の水なので可能なのでしょうか?
次亜塩素酸だけにフォーカスしてみると、殺菌のメカニズムは酸素の強烈な酸化作用でDNAを破壊します。1)そのことは、口腔粘膜の細胞の遺伝子配列に影響を及ぼすことを示唆しています。
その他、「次亜塩素酸ナトリウム」「水酸化ナトリウム」等も考えないといけなそうです。
ちなみに、pHが9ということは、次亜塩素酸がないことを意味します。いうまでもありませんが次亜塩素酸は、酸でしたよねぇ。
アルカリ性の意味するものは?
アルカリ性になっているのは水酸化ナトリウムが原因でしょうか?業者のHPには水酸化ナトリウムというワードは認められません。
中学校で食塩水の電気分解の実験では、中性の食塩水を電気分解するとアルカリ性に変わるということは、何も知らない中学生にとっては非常に好奇心を懐かせる不思議な現象でした。当然のことながら鮮明に記憶に残っています。この現象は、水酸化ナトリウムが生成されて起きていると習いました。
魔法の水だけに水酸化ナトリウムはどこかに消えてしまうのでしょうか?
電気分解の一連の反応で生成される水酸化ナトリウムと塩酸が反応して消えてしまうのでしょうか?
NaOH + HCl ⇄ NaCl + H2O ⑨
どのようにしてpH9のアルカリ性の溶液にしているのでしょうか?
塩酸と水酸化ナトリウムの中和反応で食塩と水になります。
オキソアニオンの次亜塩素酸イオン(ClO–)の塩基によるものと推測しました。
ここでいう次亜塩素酸イオンの基となる次亜塩素酸塩とは次亜塩素酸ナトリウムに他なりません。
なんか雲行きが怪しくなってきました。
どう考えても、次亜塩素酸ナトリウムが主成分の次亜塩素酸水も含まれている謎の液体としか考えられないのですが?
謎です!
pH9の謎の液体は、名前こそは実しやかですが、10年ぐらい前に歯科会を席巻したあの液体を彷彿させます。10年前の液体は微酸性電解水の次亜塩素酸水でした。こちらの方が次亜塩素酸水だったのでまだましかもしれません?
pH9の謎の液体は次亜塩素酸水より次亜塩素酸ナトリウムの含有量が多い名前とは裏腹なデンジャラスな液体の可能性が高そうな液体と考察しました。
主宰者は、中学レベルの稚拙な化学の知識しか持ち合わせていないためこのぐらいしか考えられませんでした。
食塩と水の電気分解に対する反応はもう少しハイレベルな化学の知識が必要のようです。
主宰者の稚拙な頭脳では理解が難しいようです。理解できないものは自信を持ってお勧めできません。
次亜塩素酸ナトリウムの殺菌メカニズムは?
希釈した次亜塩素酸ナトリウムの殺菌メカニズムはどうなっているのか?
ちなみに、次亜塩素酸ナトリウムを水と反応させると以下のようになると思われます。
NaClO + H2O → HClO + NaOH ⑩
次亜塩素酸ナトリウムがアルカリ性になるのは水酸化ナトリウムが生成されるからに他なりません。この反応は、食塩水を電気分解して次亜塩素酸水を生成する④と同じ反応式です。
希釈した次亜塩素酸ナトリウムが殺菌作用を示すのは、次亜塩素酸(HClO)と次亜塩素酸イオン(ClO–)によるものです。ちなみに次亜塩素酸ナトリウムすなわち次亜塩素酸イオンより次亜塩素酸の比率が大きい方が消毒効果が高いのは、すでにご承知のとおりです。
次亜塩素酸ナトリウムを希釈してpHを下げて行った方が消毒効果は高くなります。
次亜塩素酸イオンより次亜塩素酸の方が消毒力が80倍もあるからです。
次亜塩素酸ナトリウムは次亜塩素酸のパワーを借りて殺菌しているのです。
pH9の謎?
化学の授業で習いましたが、酸と塩基のpHは、ざっくりですが10倍に希釈すると1変化すると習いました。つまり、pH9に希釈した次亜塩素酸ナトリウムと謎の機械で作ったpH9の謎の液体は同じものではないかという疑問、当初の疑問なんですが?
ちなみにどんなに希釈しても7以下にはなりません。(理由は、説明が面倒なのでこちらをご覧ください。)
さて、医療関係の人はご存知のピューラックス(6%次亜塩素酸ナトリウム、これは60000ppmです。)ですが、医療関係でない人のためにざっくりご説明します。
一般家庭では、ハイターとして使用しています。これには、3年ぐらい変化しないように水酸化ナトリウムが添加されています。さらに界面活性剤のアルキルエーテル硫酸エステルナトリウムが配合されています。
次亜塩素酸ナトリウムはアルカリ性にすると安定するのです。この辺りにpH9の答えがありそうですねぇ!
アルカリ性にしないと次亜塩素酸は不安定なため、ボトルに入れてうがい水として販売できませんからねぇ?
医療用のピューラックス は、基本的には、消毒等ですぐに消費するという前提のもと、水酸化ナトリウムが配合されていません。
ちなみに、ピューラックスのpHは約12です。この手のものは危険なのでほとんどpH12ぐらいのもしか市販されていません。元々、希釈して次亜塩素酸の成分量を増やすことで殺菌しています。図4を見てください。
ピューラックス1mlを水で希釈して1リットルにすれはpHは約9になり、次亜塩素酸ナトリウムが主成分の次亜塩素酸水が含まれる世間で販売されている次亜塩素酸水生成器という謎の機械で生成するものと同じものができてしまうのです。(正確には、希釈では500ppmのものは希釈ではできません。約60ppmです。)
ちなみに、これでうがいしてみましたが塩素臭がして気持ちの良いものではありませが、痛いとかはありません。(そのうちpH9のうがい水を購入して比較したりしてまたレポート(POIC®︎ウォーターに対する疑念)します)
機械で生成しているのは次亜塩素酸水と言われる方もいるかもしれませんが、pH9のものは、化学式でいうと③のステップまでが完了し、先のステップがわずかに起こっている状態で、次亜塩素酸水は含まれますが主成分は次亜塩素酸ナトリウムだと考察できます。次亜塩素酸が含有されているので次亜塩素酸水ですが、厚生労働省の分類では電解次亜水です。
世の中に出回っている、食塩と水で次亜塩素酸水を作る機械は、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする謎の液体を作る機械かもしれません。
使用は無機質なものあるいは手指?
無機質は錆以外はさほど問題ないかもしれません。考察した反応式が適切なら食塩が生成されるので錆が発生することになります。
ところで、手指は大丈夫なのかと心配の方もいらっしゃると思いますが、データの裏づけがありませんので微妙としか言えません。
皮膚の表面の角質層は死んだ細胞で覆われています。死んだ細胞を殺菌しても害はありません。ちなみに死んだものは殺菌できませんが・・・
余談ですが、皮膚の最大の目的は、体を外からの細菌やウイルス等から守ることです。皮膚がもしなかったらすぐに感染してしまいます。
皮膚を臓器として考えると人体の最大の臓器です。皮膚はPPEで使用するタイベックススーツを装着している様なものです。
ほとんどの人が認知していることですが、手にウイルスがついても直ぐには感染はしません。ウイルスは粘膜等にあるレセプターに付着しないと体に入ることはできません。角質層にはレセプターはありません。
それ故に、手を洗い、マスクで口をカバーし、眼鏡やフェースシールドを使い粘膜部のレセプターからウイルスが侵入しないようにしているのです。
ちなみに、角質層は酸に対しては抵抗性がありますが、これも程度もので、強酸では変性します。
また、アルカリ(石鹸)では膨化することが知られています。故にアルカリ性の石鹸を使用しているのです。アルカリ性のものも有機質を変性させてしまいます。
次亜塩素酸の話をしているので、アルカリ性の代表として、一般家庭でも馴染みのある次亜塩素酸ナトリウム(ハイター)を例にしてみると、ハイターを手につけるとタンパク質が変性してヌルヌルします。これがそれに当たります。これは、水酸化ナトリウムによるものですが・・・
つまりタンパク質は、強酸あるいは強アルカリで変性を起こします。
汚れと手荒れにフォーカスしてみると、
分かり易い例としては、一般に台所洗剤は中性で、食器洗い機の洗剤は弱アルカリ性のものを使用しています。これは、アルカリ性のものの方が汚れが落ちるからです。しかしながらアルカリ性のものは手荒れがひどくなってしまうので、機械である食器洗い機はアルカリ性のものを使用するようになっています。
pH9の魔法の水をうがいで使用するのもこれの応用です。
しかしながら、機械でなく人体であるのが問題ですが・・・
ところで、次亜塩素酸水は従来の消毒剤と比べると格段に手荒れはありません。10)11)しかしながら安全性に関するデータはありません。
ここからは、個人的な感想ですが、pH6.5ぐらいの次亜塩素酸水は手洗いにおいては、安全性は別として手荒れ等はあまり問題ないと思います。(アルコールと比較しての話です)
あとは安全に関するデータがゲットできれば、アルコールよりむしろ手荒れもなく良いのではないかと思います。
ご承知のように、アルコールは、脱脂作用と脱水作用があるのでどうしても手荒れが生じてしまいます。
あくまでも個人的な感想です。エビデンスはありません。ご使用の場合は必ず、pHと塩素濃度の測定と成分の確認をした上で自己責任となります。
pHと塩素濃度の計測が必要
「次亜塩素酸水」は「魔法の水」故に取り扱いに注意が必要です。
食塩を主原料で生成した次亜塩素酸水はpH6.5を超えたぐらいから、次亜塩素酸ナトリウムの比率が増してきます。pH8を超えるとほとんどが次亜塩素酸ナトリウムの水溶液になってしまいます。
ところが、次亜塩素酸水は、医薬品ではないためほとんど内容物に対する表示義務がないため表示されていません。
もし、次亜塩素酸水をお持ちなら裏をみてください。医薬品の様に詳しく表示されていません。
ちなみに、口の中に入れないボディー石鹸でも裏に細かに成分が表示されています。
成分表示の義務がないから表示しないと言えばそれまでですが、体の外に使用するものでさせ成分が表示されいるのです。ましてや体の中に入るものなのに成分等が明確に表示されていません。
いかにも怪しげというより、予防等を謳っているのにあり得ない話です。
厚生労働省の食品添加物としての次亜塩素酸水(微酸性次亜塩素酸水)の指定濃度が10ppm~80ppmです。
掛け流しで食品を殺菌するような場合はこの程度の濃度で十分な殺菌力が得られるということになります。
理由は、次亜塩素酸水は優れた効果はありますが、非常に不安定という弱点があるからです。
もし使用する場合は、安全で有効なものの必要がありますので、自分で確認しないといけません。ましてや他人が関係するとなれば尚更です。
安全性を確認するためにもpH計測と塩素濃度計測がマストになります。
安全pHは4〜6.5 塩素濃度は10〜80ppm
適切な使用法とは?
機能水研究振興財団と言う財団があります。要は機能水の機械を作っている会社の集まりですが・・・
この財団は、健康や衛生の保持・増進に寄与すると期待される電解水を中心に機能水を社会福祉の向上に役立てることを目的に、1993年(平成5年)に厚生大臣の認可を得て設立されました。
2014年(平成26年)に内閣府管轄の一般財団法人に移行しました。
「健康や衛生の保持・増進、社会福祉の向上」と言うスローガンを掲げているので、ある意味、素晴らしい財団です・・・
この財団が機能水のルールを決めている様です。(厚生労働省とはズブズブな関係かもしれません?)
次亜塩素酸水は、「使用者が製造する」ことになっています。次亜塩素酸水はいろいろな方法で生成できますが、使用は、「希釈せずそのまま流水」で使用することになっています。
要するに、機械から生成されたものをその場で使用すると言うことです。
流石に、機能水研究振興財団という冠ネームだけに、次亜塩素酸水の特性は熟知していますので、次亜塩素酸水は、安定性が悪いので保存が効きません。
したがって機能水を謳っている業者は、基本的にはボトルでの販売はしないことになります。
次亜塩素酸水と次亜塩素酸水溶液の違い
次亜塩素酸水は、有効塩素濃度が10ppm〜60ppmのしかも希釈したものでなくpHが4〜6.5のもので、さらに機械によって生成されたものです。
定義的にはボトルに入ったものはないことになります。
それ故に、ボトルに入った次亜塩素酸水はちょっとグレーなものになり、正確には次亜塩素酸水溶液と呼んだ方が良いかも知れません。もし機械で生成してボトルに詰めても非常に不安定なため注意が必要です。
次亜塩素酸水溶液は、次亜塩素酸ナトリウムに塩酸等のpH調整剤を入れて中和して生成します。
ちなみに、電気分解で生成しても、薬液を混ぜて生成しても化学式は変わらないので成分は同じものだと思います。
通常、なんちゃって業者は、食品添加物として厚生労働省が認可されている次亜塩素酸ナトリウムとクエン酸等を前面に出し、販売していますが、実は、この様な使用は厚生労働省は認めていないのです。
したがって、これは次亜塩素酸水でも食品添加物でもなく雑貨で、なんの基準もない抗菌効果があるかもしれない安全性の保証がない謎の水溶液です。
残念ながら世の中に流通しているものは、ほとんどがこれに当たる様です。(お国としてもこれでは認可しようがありません)
表2に示す様に、次亜塩素酸水は、塩素(Cl2)と次亜塩素酸(HClO)と次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)の混合液です。
pHによってこの比率が変わりますし、その逆もあり得ます。
また、希釈した次亜塩素酸ナトリウム水溶液もpHを変えれば次亜塩素酸も含まれる混合液になるのです。このことに関しては何回も触れていますし、実生活でハイターを希釈して使用することで経験済みです。
ちなみに、電気分解で生成したpH9のものと、次亜塩素酸ナトリウムを希釈してpH9にしたものはあまり変わりはありません。(人体の粘膜部に使用は推奨しないで示した②の反応式)
自分が使用しているものが次亜塩素酸ナトリウムの希釈液なのか、次亜塩素酸水、それとも次亜塩素酸水溶液なのかはたまた、ただの水なのかをちゃんと知る必要があります。
ちなみに、安全に使用できるのは、「機械で生成されたその場で使用するpH4〜6.5の次亜塩素酸水」です。
しかも安定性が悪いので「すぐに使用する」という条件付きです。
ボトルに入っているものは微妙です。
安全を期すには、次亜塩素酸水はある意味ナマモノですのでご使用前にpHや残留塩素の計測を必ずお勧めします。
適切な使用は効果あり
次亜塩素酸水は、消毒効果はありますが、消毒剤と名乗れない「魔法の水」です。
適切な使用をすれば、表3、図6に示すように、抗ウイルス活性もあり抗菌スペクトルは高水準消毒剤と比べても問題なくすこぶる効果があることになります。
使用に際しては、有機物が多く存在している汚れた環境下では、次亜塩素酸水の反応性が良いために、次亜塩素酸と汚れが速やかに反応し、殺菌力が消失してしまいます。その結果、各種微生物に対する殺菌効果は十分に発揮されません。
故に、もし次亜塩素酸水を使用する場合は、予備洗いをして有機質を落としてから、仕上げで次亜塩素酸水を使用することをお薦めしています。(機能水財団は、アルカリ性の水で予備洗いをしてからすることを推奨しています)
アルカリ性の水が無い場合は、アルカリ性の界面活性剤である石鹸を用いても大丈夫です。適切な手洗いをして、最後に仕上げで次亜塩素酸水で行うことです。
ちょっと話は逸れますが、新型コロナウイルス対策として手洗いだけでも、厚生労働省あるいは日本政府は十分と言っています。(ウイルスはその構造からエンベロープ(脂質性の膜)のあるウイルスと、エンベロープのないウイルスがありますが、このウイルスは手洗いだけでは落としきれませんので注意)
手洗いもウイルスに十分な効果があることが2018年9月に生物医学系雑誌『PLOS ONE』で発表されました。4)
『Inactivation of human and avian influenza viruses by potassium oleate of natural soap component through exothermic interaction』
この論文によるとヒトインフルエンザと鳥インフルエンザにおいてオレイン酸カリウムの石鹸が他の脂肪酸に比べ高い不活性を示したというものです。
石鹸で大丈夫なら、次亜塩素酸水は入りませんねぇ🤗
もし、石鹸をご使用の場合は、「オレイン酸カリウム」のものがウイルスには効果があるようです。
詳しくはこちら
話を次亜塩素酸水に戻します。
次亜塩素酸水は、適切に使用をすれば菌の殺菌効果があると思います。あと必要なのは安全性のデータです。
どうしてエビデンスがないのか?
論文には、「公表バイアス」という偏りがあります。公表バイアスとは出版バイアスとも呼ばれ、否定的な結果が出た研究は、肯定的な結果が出た研究に比べて公表されにくいというバイアス(偏り)のことを言います。逆にいうと肯定的な知見があると発表されます。
考え方によっては、肯定的な知見がないのかもしれません。
次亜塩素酸水を扱っている団体あるいは業者のほとんどがエビデンスらしきものについてHP上では提示がなく、表示があったのが「機能水研究振興財団」と「日本機能水学会」ぐらいでした。
あったとしても他社のものの引用とかしているものもあり、ひどいものは製品の紹介だけとか惨憺たるものでした。この手の業者はちょっと微妙ですねぇ。いかにも怪しげです。
十把一絡げで申し訳ありませんが、逆に考えるとそういう業界なのかもしれません。
一番の不思議?
雑品(雑貨)に分類される「魔法の水」は、薬機法により人体への使用はアウトのはずです。「魔法の水」故に魔法にかかってしまったのでしょうか?
「魔法の水は」はそもそもアウトなものです。手を変え、品を変え、名前を変えてもアウトです。雑貨は、人体には使用できません。
「洗口剤」あるいは「含嗽剤」は医薬部外品あるいは医薬品で行うという薬機法の規制があります。
人の疾病の診断、治療または予防に使用されることが目的とされる物は、「医薬品、医療機器等の品質、有効性および安全性の確保等に関する法律」第2条に規定する「医薬品」または「医薬部外品」(以下「医薬品等」という。)になります。13)
したがって、人の身体や器具等の消毒を目的とするものは医薬品等に該当します。
これらは、製造販売業の許可を取得したものが製造販売承認を取得しなければ、国内で流通させることはできません。
また、効果効能を標榜した広告をして販売すると、法律上、「医薬品」とみなされます。
したがって、「虫歯予防」とか「歯周病予防」等の表現はNGです。
逆に、考えると、「魔法の水」は、法律違反までして使用したいものなのかもしれませんが、今回の新型コロナウイルスによるアルコール消毒剤の不足により代替の消毒剤としてクローズアップされた次亜塩素酸水は、雑品(雑貨)であること、人体に対するエビデンスがないにもかかわらず人体に平気で使用されていることが白日のもとに晒されることになりました。
まとめ
材料が安全なら生成物が安全なものとは限らない
人体(粘膜)への使用は推奨しない
次亜塩素酸系はpH4以下、pH7.5以上は微妙
次亜塩素酸水は不安定なため使用にあたってはpHや残留塩素の計測が必要(特にボトルのもの)
安全性に関するデータが必要
pH9の次亜塩素酸水はない
次亜塩素酸水は、「魔法の水」故に取り扱いが難しい様です。ブログを書いているときに、 経済産業省からファクトシートなるものが発表されました。6)7)
これによると現時点では次亜塩素酸水は、医薬品ではなく、雑品であるが故に販売実態等にいろいろな問題があるようです。
もう少し様子を観る必要がありそうです。
現時点では、次亜塩素酸水について人体に使用することに関しては薬機法等の観点、一番は不安定なため人体に有害の可能性があることで使用はお勧めできません。
しかしながら、次亜塩素酸水は消毒効果は十分にあるように思われます。もし、使用するとなれば、細菌を殺菌しウイルスを不活化して感染対策に使用することになるわけです。
雑貨というステージからもう一つ上のステージにランクアップしないといつまで経っても変わりません。機能水ならびに次亜塩素酸水さらにそれを使用している業界の姿勢が問われます。
ちなみに、次亜塩素酸水は最近急にクローズアップされてきた感はありますが、次亜塩素酸ナトリウム1950年ぐらいから使用されてはや70年ぐらいになります。
次亜塩素酸水も次亜塩素酸ナトリウムも次亜塩素酸イオンと次亜塩素酸の塩素の反応の良さを利用して有効性を発揮しています。
見方を変えると、
pHが異なる次亜塩素酸含有の不安定な水溶液
と言えます。
人体の口腔内に「謎のうがい水」を使用することは、例え効果があったとしても
「法律違反」と「人体実験」をしていることになるのです。
使用する場合は、必要なステップを飛ばして使用するのでなく、必要なステップを経て人体に使用するべきと思われます。
参考文献
5)福崎智司. “次亜塩素酸ナトリウムを用いた洗浄・殺菌操作の理論と実際.” 調理食品と技術 16 (2010): 1-14.
8)大久保耕嗣, 浦上弘, and 多村憲. “強酸性水と酸性次亜塩素酸水の殺菌効果の比較.” 環境感染 13.3 (1998): 184-188.
9)余明順, et al. “食塩水電気分解産物を利用した流水式手洗い消毒.” 環境感染 9.2 (1994): 20-23.
10)高森スミ, 久家智子, and 辻明良. “手指消毒剤による手荒れと除菌効果の検討.” 環境感染 7.2 (1992): 27-32.
11)山本恭子, 桐村智子, and 鵜飼和浩. “強酸性電解水手洗いにおける皮膚への影響と除菌効果.” 環境感染 15.3 (2000): 213-219.
13)医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律
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