自律神経について

Autonomic nerves

緊張をコントロールするには、前提知識として神経系についての知識が必要です。

体性神経と自律神経

神経系を分類すると、上記の図のように「体性神経系」「自律神経系」に分類されます。

体性神経

体性神経系は、感覚神経運動神経があり、体性感覚や特殊感覚に基づく骨格筋の反射による運動機能の調節、大脳皮質の働きに基づく意志による運動機能に関与しています。

ものに触れた感覚や音楽を聞いたりするときは感覚神経が働いています。また、スポーツなどの運動等をしている時は運動神経が働いています。また、これらの神経は、自分の意志でコントロールできることから随意神経系とも呼ばれます。

自律神経

自律神経は、自分の意志ではコントロールできないことより不随意神経系とも呼ばれます。自律神経は、交感神経と副交感神経があります。

自律神経

交感神経

副交感神経

心拍数 ⬆️ ⬇️
血圧 ⬆️ ⬇️
呼吸数 ⬆️ ⬇️
体温 ⬆️ ⬇️
筋緊張 緊張 弛緩
血糖値 ⬆️ ⬇️
瞳孔 散大 縮小
⬆️ ⬇️
唾液 ⬇️ ⬆️
精神状態 緊張 リラックス
モード 活動モード 休憩モード

交感神経が優位な状態が緊張した状態です。自律神経によって影響を受けるのは、心拍数、血圧、呼吸数、体温、筋緊張の5つぐらいでしょうか?自分が緊張した時の状態を考えていただくと何となくイメージできるでしょうか?

ところで、自律神経は自分でコントロールできないと言いましたが、実は、自分でコントロールできるものがあります。一つ目は、「呼吸数」です。

呼吸に関する法則

副交感神経は息を吐いている時に活発になる

交感神経は息を吸っている時に活発になる

息を全部出し切った後に副交感神経のスイッチが入る

武息

unsplash-logoThao Le Hoang

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