脳を活性化する習慣
Habits to activate the brain
脳を活性化する習慣とはただ「毎日新しいことをする」これだけです。
繰り返し行動する
精密機械の部品を作る熟練工は、ただ指先で触るだけで、部品のゆがみが1ミリ以下の精度でわかるようになるといいます。このときに脳の中で何が起こっているのか研究したものがあります。脳生理学者マージェニック教授は、ヨザルという猿を使って次のような実験をしました。
大人のヨザルに、毎日小さな豆をつかませる訓練を続ける実験です。すると、脳の「体性感覚野(たいせいかんかくや)」の指や手のひらに対応する部分が大きくなったのです。繰り返しすることで簡単にできるようになるのはこのためです。同じことを繰り返して行うと感覚が鋭くなるのです。活性化する一つの習慣です。仕事をしている人は同じことを毎日していますのでこのことはあまり考える必要はありません。
多種多様な環境にいること
アメリカの生物学者ゲイジ博士は、ネズミで次のような実験をしました。
一つの飼育箱は何も入れていないがらんとした環境、もう一つの飼育箱はハシゴや回り車などたくさんの遊び道具を入れた環境にして、それぞれの中でネズミを育てます。こうした中で成長したネズミの脳を調べてみると、遊び道具を入れた環境で育ったネズミの脳の「海馬(新しいことを学ぶときに使われる部分)」がよく発達していることがわかりました。豊かな環境のネズミのほうが、海馬のニューロン(神経細胞)の数が15%も多く、ニューロンの「増殖能力」も2倍以上にまで上昇していたのです。
海馬がこのように大きくなり、活性化すると、当然学習する能力も高くなります。この結果は、ネズミが子どもでも大人でも同じように現れていました。
つまり、多種多様な環境のほうが脳の成長をうながすことがわかりました。
年齢は、関係ありません。
海馬を刺激することが超大事!
日常生活での実践
「Good and New」よくて新しいことをするだけです。新しいことをすればいいので、いつもと違うことをすればいいだけです。例えば、いつもの道と違う道を歩いて出勤したり、いつもと違うもの食べるとか、自分が好きなジャンルの本でなく違うジャンルの本を買う、普段しないことを毎日してみる。普段の小さいことからちょっとちょっと変えていくだけです。このことで海馬が刺激されます。たったこれだけです。いつの間にか新しいことをすることにハードルが低くなりするようになってしまいます。
まとめ
「毎日新しいことをする」ことで海馬を刺激する
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