いい歯ブラシの選び方とは?
How to choose a toothbrush?
本日は、いい歯ブラシの選び方についてのお話です。巷には歯ブラシコーナーにたくさんの歯ブラシが置いてあります。どれを選べばいいのか迷いますねぇ…
皆さんはどのようにして選んでいますか? 値段ですか? それとも…
では、いい歯ブラシの条件とは何でしょうか?
いい歯ブラシの条件とは?
- 毛先が丁寧に面取りしてあり切りっぱなしでないもの
- 毛先の密度が高いこと
- コシが強い素材を使っているもの
- 硬さにバリエーションがあるもの
- 柄(ハンドル)がシンプルでまっすぐなもの
- 乾燥する時間が早いもの
面取りしてある歯ブラシとは?
歯ブラシの毛先は「切りっぱなしのもの」と毛先を加工して「丁寧に面取りしたもの」があります。歯磨きしてチクチクするのが切りっぱなしのもので、気持ちよく歯磨きできるものが先端を丸く加工してあるオススメの歯ブラシです。
毛束の密度は?
たくさんの毛が植毛された歯ブラシは、歯をしっかりと包みこむので汚れを効率よく除去することができます。
歯ブラシのコシとは?
歯ブラシの毛先には人工毛と天然毛がありますが、現在はほとんど人工毛の歯ブラシが使われています。人工毛として使われている材質は「ナイロン」「飽和ポリエステル樹脂(PBT)」の2つです。
最近、天然毛を使っている患者さんがいらっしゃいました。これについてのレポートはまた後日いたします。(現在作成中)
ナイロン歯ブラシ
市販されている歯ブラシの95%はこの歯ブラシだそうです。ナイロンは丈夫で切れにくく耐久性があるのでほとんどがこれを用いています。
PBT歯ブラシ
歯科医院で扱っている歯ブラシの多くは飽和ポリエステル樹脂(PBT)で作られています。
ポリエステルは柔らかく・コシがあり、耐久性にも優れていて同じ磨きかたをしてもナイロンに比べると、何と4.2倍も耐久性が良いとのことです!
患者さんに歯ブラシを持って来ていただいて見てみると、ほとんどの人が、毛先が開いたナイロンの歯ブラシを使っています。
硬さのバリエーションが大事
歯磨きは、「歯」「歯肉」の状態と磨く人の力の入れ方によって一人ひとり違います。これらのことを考えて硬さのことも考えないといけません。
硬さにも色々なバリエーションがあるので、自分にあった適切な硬さの歯ブラシを選択することが重要です。
歯医者さんに行って、口腔内をチェックして、あなたにあった適切な歯ブラシをプロフェショナルである衛生士さんに選んでもらってください。
柄はシンプルなもの
歯ブラシの柄が曲がっていると磨けそうに思われますが、実はその逆だそうです。ヘッドは角のないものを選んだ方が奥歯を磨いた時に角が当たらず痛くないようです。
乾燥する時間が早いもの
歯磨きとはお口の中を綺麗にするためのものです。使うものはクリーンな歯ブラシを使いたいと思います。
湿気が多い場所、例えばお風呂場とかはカビが生えますよ。歯ブラシも濡れたままでいると雑菌の温床になってしまいます。
ところで、3週間使用した歯ブラシは便器の水に含まれる細菌数の実に80倍にのぼるレベルだそうです。
こんなに汚いものを口の中に入れて歯磨きしていたら…
- 歯ブラシを浴室など雑菌が繁殖しやすい湿度の高いところに置かず、乾燥させてください。できれば消毒してください。
- 月に1回は歯ブラシを新しいものに交換してください。
まとめ
毛先がラウンドのものがいい
PST歯ブラシがおすすめ
硬さに関しては衛生士さんに相談しよう
柄はシンプルなものを選ぼう
歯ブラシは使用後には乾燥させよう
歯ブラシは1ヶ月に1回交換しよう
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謝辞
ブログ投稿にあたり株式会社オーラルケアから資料の提供等いただき、誠にありがとうございました。感謝申し上げます。また、今回の投稿記事の図はタフト24の小冊子より抜粋させていただきました。