推論の基本
Basic of reasoning
推論の論理は、2通りの方法に集約されると云われています。その二つとは演繹法と帰納法です。
演繹法
演繹法とは、一般的に正しいとされるある事象から、妥当と考えられる結論を導き出す手法です。「我思うゆえに我あり」で有名なフランスの哲学者であるルネ・デカルトが唱えた論理展開法で、人間の持つ普遍的な理性を原点とし、様々な事象を懐疑的に見ながら論理的に結論を導き出す方法です。
大前提、小前提、結論から成り立っている論証法で、例えば、
すべての人間は死すべきものである(大前提)
ソクラテスは人間である(小前提)
ゆえにソクラテスは死すべきものである(結論)
演繹法とはルール(大前提)から結論を導き出す論法です。大前提と小前提が正しいことが必要です。
歯科で応用するなら、「歯周病・虫歯は細菌による感染症である」→「あなたは歯周病と虫歯の菌を保有している」→「あなたは歯周病・虫歯になる可能性がある」