追加接種は、2回の接種を終えた人、全員を対象で優先順位はない!
The booster vaccination is for everyone who has completed two vaccinations and has no priority!
厚生労働省は、10月28日に、追加接種の対象者の方針を決定しました。
2回目の接種を終えた希望者が対象になりますが、優先順位はなく、2回目接種して8ヶ月経過したら接種券が配布される様です。
すでに、「ワクチン検査パッケージ」が歩き出しているので、3回目の接種に対しても同様な免罪符が出されることは想像に難しくありません。国民は、ほとんどの人が3回目の接種することになると考えた方が良さそうです。
ちなみに、次回の会議で3回目接種のスケルトンを正式決定し、12月に医療従事者から追加接種を始める方針の様です。
追加接種の必要はあるのか?
新型コロナワクチンを2回接種すれば重症化を予防する効果が十分あるので、現時点においては健康に問題のない健常者に対する「ブースター接種が必要であるという根拠は認められない」としている文献3)も見られます。
しかしながら、分科会は、前回の9月17日の会議で、国内外の感染動向やワクチンの持続期間、科学的知見や諸外国の対応状況1)を考慮して、3回目の接種は必要と結論づけています。
どうして8ヶ月後に接種なのか?
図1に示すように、イスラエル以外は、3回目の接種時期を2回目の接種後8ヶ月にしています。さらに、分科会は科学的知見1)2)も参考にして8ヶ月という時期にしたのかもしれません。
また、今後の更なる科学的知見を踏まえ、必要に応じて適宜見直す様です。
追加接種のワクチンは?
諸外国においては、1回目と2回目に使用したワクチンの種類に関わらず、追加接種(3回目接種)にmRNAワクチン(ファイザー社ワクチン又はモデルナ社ワクチン)を推奨する国が多く、また、1回目と2回目で接種したワクチンと異なるmRNAワクチンの使用を認めている国もあります。
海外の多施設研究においては、交互接種を伴う追加接種の副反応は、1回目と2回目で報告された副反応と同程度であり、また、交互接種を伴う追加接種と、交互接種を伴わない追加接種の間で、副反応は同様であったという報告もみられます。
使用するワクチンは、基本的には1回目と2回目に用いたワクチンと同一のものとし、科学的知見から早急に結論を出す様です。
参考資料
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