11月の診療予定のお知らせ

Photo by Ricardo Gomez Angel on Unsplash

11月5日(木)・11月26日(木)は診療いたします。あとは通常通り、木曜日・日曜日・祝日が休診日になります。ご迷惑をおかけいたしますが宜しくお願いいたします。

朝晩の温度が下がり始めると、植物の葉の色が変わる紅葉が始まります。9月頃から北海道から始まり、徐々に南下します。

ちなみに、紅葉の見頃の推移を「紅葉前線」と呼びます。「桜前線」とは逆方向になります。時期は北海道・東北地方が10月、関東は11月から12月の初旬ごろまででしょうか?

今日は、紅葉のメカニズムについて探究してみました。

葉の色は?

葉の色は大まかに、緑色、黄色、赤色の3色になります。信号機の色と同じです。ちなみに信号機の緑色は青と呼んでいます。(これについてはまた別記します。)

葉の色は、緑色はクロロフィル、黄色は「カロテノイド」、赤色は「アントシアニン」という色素で決まってしまいます。3)

紅葉メカニズム

落葉するプロセスとしてまずタンパク質の分解作用によりクロロフィルを少しずつ破壊し枝に吸収します。同時に葉と枝の間に離層と呼ばれる壁をつくり、水や栄養の行き来を少しずつ遮断します。この時クロロフィルの消失により緑色が無くなることでイチョウのような葉っぱではだんだんと黄葉してゆきます。葉っぱではまだクロロフィルが少なからず存在し、光合成を行っていますから、光合成によってつくられたグルコースは枝に送ることができないので葉の中に蓄積されます。細胞の液胞中でこの過剰に蓄積されたグルコースが行き場を失い、様々な生合成経路を経てアントシアニンと呼ばれる赤い色素に合成されます。残ったカロテノイドの黄色と合成されたアントシアニン量のさじ加減で葉全体が真紅-橙―黄の間の色になります。これが紅葉のメカニズムです。

もみじかえで研究所

参考文献

1)鈴木宏典, 藤原雅也, and 三澤亮介. “アントシアニン生成に影響を及ぼす要因と紅葉の仕組みの解明.” 化学と生物 48.5 (2010): 358-360.

2)若菜大悟, et al. “オオカナダモ紅葉において誘導されるクロロフィル分解産物の構造.” 天然有機化合物討論会講演要旨集 56. 天然有機化合物討論会実行委員会, 2014.

3)大谷俊二. “紅葉の化学.” 化学と生物 23.11 (1985): 701-708.


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